辞書について

最近では電子辞書というとシャープやカシオが市販している電子手帳型のものを指すことが多いが,私にとっての電子辞書とはパソコンにインストールして用いるものである。通常の電子辞書は辞書のデータ本体とそのデータを閲覧するための検索ソフトから成っている。EPWINGという規格があるものの,ある辞書の検索ソフトでは他の辞書のデータを読めないということが一般的である。つまり,ひとつの単語を複数の辞書で検索するにはその辞書の数だけ検索ソフトを起動し,それぞれの検索窓に単語を入力しなくてはならない。コピー&ペーストできるといっても面倒である。このような面倒くささを解消してくれるソフトウェアがDDWINやJammingなどの電子辞書ブラウザである。
私はJammingという電子辞書ブラウザを活用している。このソフトはシャアウェアであり,私はもちろん正規ユーザーである。Jammingは様々な規格の辞書に対応しており,検索語を一回入力するだけで複数の辞書を調べられるため,非常に便利である。これがないと仕事にならないくらいだ。辞書本体を数えたら,ユーザー辞書も含め45個(45冊と呼ぶべきか?)であった。もちろんこの中には国語辞典など,医学に関係ない辞書も含まれているため,カルテ翻訳用に「医学+独語」という辞書セットを作ってある。

略語を検索していて「あっ,これだ」と見つかるのは「ステッドマン医学略語辞典」「プラクティカル医学略語辞典」「金芳堂医学略語辞典」が多い。金芳堂医学略語辞典は本のカバーについているマークを金芳堂に送るとCD-ROMがもらえるが,このままだとJammingで検索できないため,少し苦労してユーザー辞書形式に移植した。ただ,ドイツ語のウムラウトの処理ができていないため,ウムラウトの箇所のみ文字化けしている。また,カルテ翻訳の仕事のなかで見つけた,どの辞書にも載っていないような用語は「jammingユーザー辞書」と名付けたユーザー辞書に登録している。このブログの原稿も,ユーザー辞書のなかから変な略語をひろってきて書いている。残念なのは,昔(といっても最も古くて2年前)に“採集”した略語ではどうやって見つけたかを忘れていることである。また,「ステッドマン医学略語辞典」のCD-ROMが市販される前に独自に見つけた略語がこの辞書に掲載されていたりすると,「他の辞書には載っていないアブレ略語」ではなくなってしまう。

カルテ翻訳の仕事そのものは退屈であるが,どの辞書にも載っていない略語の意味を発見できたときは快感に近いものを感じる。一件の仕事で見つかるアブレ略語は,カルテの厚さにもよるがだいたい5~10個といったところか。苦労して意味を発見できた略語は覚えていることも多いが,数が増えてくると忘れることもある。しかしアブレ略語はすべてインデックスを付けてJammingのユーザー辞書に登録してあるため,高速で検索できる。
[PR]
by charttranslator | 2005-03-27 10:08 | 辞書 | Comments(0)


<< 圧をかけたら圧痛 1文字が省略される >>