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CPとpap

あるカルテに「症状はCPで改善」とあった。医学略語辞典では略語がCPとなる用語は数多く載っているがどれも当てはまらなかった。ネット検索でも同様であった。ところがカルテの後ろの方にMS冷CP200g×3Pという記述があった。そう,CPは湿布の略であった。CPの「シーピー」と湿布の「しっぷ」の音が似ているためと思われる。確かに漢字で湿布と書くのは面倒だし,「しっぷ」や「シップ」と書くと格好悪い。
一方,湿布(またはパップ剤)のことをpapと表記することがある。pap(略語ではない)を辞書で引くと「パン粥」となっている。そしてパップ剤は辞書ではcataplasmやpoulticeとなっている。つまり,辞書の上ではpap=パップ剤にはならない。もともとパップ剤は,粥状にした薬剤を布かなにかに塗りつけ,それを患部に当てていたそうなので,日本語の「パップ剤」の語源がpapであることは不思議ではない。
このあたりの語源や湿布とパップ剤との関係などに詳しいサイトがある。「パップ剤」でグーグル検索するとすぐに見つかる。
by charttranslator | 2005-04-17 10:41 | 俗語


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