ウムラウトと漢字

整形外科のカルテでは頚椎のことをHWSと表記することがある。HWSはドイツ語のHalswirbelsaeuleの略である。本来Halswirbelだけで「頚椎」で,saeuleは「柱」なので「頚椎柱」になってしまうが,あまりこの呼び方はしない。ここでsaeuleのaeはaウムラウト,つまりaの上に2つの点がついた文字である。同様にoウムラウトはoe,uウムラウトはue,エスツェットはssと表記するのがデジタル文書の約束事らしい。一文字や二文字の略語に比べ,三文字となるとネット検索で比較的簡単に見つかることが多いが,このHWSだけをキーワードに「頚椎」にたどり着くのは難しいと思う。仮に「HWS=頚椎」という答えに近づいたとして,最後に「Halswirbelsaeule=HWS」を確認しようとしたとき困るのは,Halswirbelsaeuleのウムラウトを無視してHalswirbelsauleと表記されている場合があることだ。同じような問題は日本語にもある。「HWS=頸椎」と明記しているサイトがあったとしても,“頚椎”&“HWS”で検索した場合には引っかかってこない。
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by charttranslator | 2005-03-21 00:44 | カルテ解読のヒント | Comments(0)


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