ネット検索の限界

「医学辞書や略語辞典に掲載されていない略語など,グーグル検索すればすぐに見つけられる」と思っている人も多いだろう。しかし,ネット検索ではアルファベット1文字や2文字の略語を検索するのは容易ではない。例えば,レントゲン写真のことをXPと略すことが多いが,これを知らない人が“XP”だけをキーワードに検索すると,そう,ウインドウズXPに関するサイトが山ほどヒットする。カルテの“XP”の周囲に“胸部”“所見”“陰影”などのキーワードがある場合は手がかりになるが,“SOL”“clear”“np”などのキーワードしかないカルテのほうが多い。また,“XP”では人名のイニシャルが引っかかることは少ないかもしれないが,アルファベット2文字の検索ではどうしても関係ない人のイニシャルが多くヒットしてしまう。
あるカルテで「RIに圧痛あり」という記載があった。障害箇所が肩であったため,肩あるいはその付近の解剖学的部位を示す略語であると推測できたが,肩&RIやshoulder&RIで検索すると人名のイニシャルが多く引っかかってしまい,探しようがなかった。結局,rotator interval(腱板疎部)という正解に導いてくれたのはインターネットではなく,整形外科の教科書であった。
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by charttranslator | 2005-03-18 22:37 | カルテ解読のヒント | Comments(0)


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